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続・紅茶国C村の日々

コロナ Day85  レナ―タの物語(19)



5時半から4,50分、外出した。
たいした運動量にはならないけど、戸外の空気を吸うだけでも、身体によかろうと思って。
雨混じりの雲行きでした。決して暑くないのです。
それはありがたいことと思うべきかもですね。
(愚痴に聞こえることもありそうですが。)



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パノラマでまたいつものクリケット場を撮ってみました。



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S村のMちゃんのお母さんに教えてもらったアイフォンの健康アプリを使って、
この場所(↑)を一巡り歩いたら何歩になるか、計ってみました。だいたい600歩ぐらいでした。
一日の歩数、全然足りてません。5000歩歩く日はあまりないです、残念ながら。
身体の衰えを感じるのも、当然ですよね。動かないんだから。

コロナ Day85  レナ―タの物語(19)_c0400569_07381268.png




そして今日のブリッジ。
午後から、カジュアルなプログラムで、4人でワン・テーブルを囲んで1時間半遊びました。
ニールとアンジェラS(二人ともインド人女性)が東西組。私とテリー465(アイルランド人)が南北組。 
今日は私ら南北組(画面には WE という言葉で数字の勝率が出てます。↓)がしっかり勝たせてもらいました。
だけど、カジュアル・ゲームだから無料で、褒美もない。

ゲームの後でテリー465に電話して、明日の午前中のジェントル・ゲームはできないよ、と伝えました。
とってもがっかりしてました。パートナーがいないとブリッジってできないから、パートナー問題は
場合によってはかなり大事です。テリーを断った理由は、明日の午後、同じサウスバックス(SBBC)で
午後からのよりきつい試合の方に、ポーリッシュのレシェクと手合わせをすることになったからです。
長いこと、音沙汰なしだったレシェク。EBU(イングリッシュ・ブリッジ・ユニオン)というA市にある勤め先が
閉鎖になっていて、自宅勤務しようにも、彼の仕事はそういうものではないので、
結局ここ1年ぐらいは「ナショナル・ホリデー」だと言っていました。

夜はアンジェラMさんと、アビーさんのクラブで2時間ほど、闘いました。
49.49%で、ちょうど真ん中辺でした。残念。でも先週よりはちょっと良くなったから
あまりめげないことにします。



コロナ Day85  レナ―タの物語(19)_c0400569_06564104.jpg



孫のジョー君は、保育園に行って、6時ごろ帰宅。
夕ご飯を食べて、お風呂に入る前、ちょっとお遊びの時間にビデオ・チャットしてくれます。
してくれます、と言ったって、グランマにかけたいと言うけど、何にも用事があるわけじゃなし、
顔を見たら、すぐ、京都のいとこのううチャンがいいとか、横浜のおばあちゃんがいいとか、
失礼なことを言い出すのです。(笑)


今日は平等に、京都のううチャンの写真も載せさせてもらいます。
学校が始まったそうです。まだ飛び飛び通学で、午前中に行ったり、午後から行ったり
してるみたいです。暑くて大変そう。


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ババ馬鹿記事でした。







今日のコロナ・データです。





COVID-19 Coronavirus Pandemic
Last updated: June 10, 2020, 22:40 GMT

Coronavirus Cases:7,439,330

Deaths:417,956

Recovered:3,721,873





そして、レナ―タの物語 (19) にいきます。

一応これが最終章なんですが、このあとに、著者のあとがきという短い章があるので、
レナ―タの物語は明日も続きます。



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第19章、 1946年 3月29日 ロンドン

船室の小さな窓から、太陽の光が水に反射しているのが見えました。暖かそうな天気でした。
だけど、船から出る前にレナ―タとフレデリカは、言い争いをしていました。
フレデリーカが珍しくレナ―タに、外は寒いからもっと服をたくさん着るようにと言って、
何枚もカーディガンを重ね着させようとしたのでした。だけど、レナ―タは寒くないからと言って
服を着るのを嫌がりました。

いつもとちょっとフレデリーカの様子が違うので、おかしいと思ってよく見ていたら、
なんとフレデリーカの顔に赤い斑点が出ていました。天然痘にかかってしまったのです。

このままでは、船から降ろしてもらえなくなったら困ると思って、
フレデリーカは、帽子をかぶり、厚化粧をして、その上にベールをかぶって
顔を隠すようにして船を降りることにしました。

レナ―タの目からみると、フレデリーカは本当にきれいでした。

船から降りて桟橋のところで、お父さんをどうやって見つけ出すか、また
お父さんがいつ、どこで二人を見つけ出してくれるか、レナ―タはとても緊張しました。
「ねえ、もしもお父さんがほかの子供を間違って連れて行ってしまったら、どうする?」
「まあ、レナ―タ、あなたは心配症ね。大丈夫よ、きっとお父さんはあなたを見つけてくれるから。」

長い子供たちの行列が動いていった後で、レナータとフレデリーカもとうとうタラップを渡る順番がきました。

タラップの終わるところで、乗客の一人に声をかけている、軍服姿の背の高い人がいました。
2人が近づいていくと、フレデリーカはあっと小さな叫び声をあげて、
レナ―タの肩を固く抱きかかえました。その男の人は、二人に気がつくと、
それまで話しかけていた人を放り出して、両手を高く上にあげて、
2人の方に向かってきました。レナ―タはすぐにお父さんが送ってくれた写真の人だと
分かりました。 広い肩、耳のまわりはすこし灰色がかった黒髪、黒い眼、そして
やさしそうな笑顔、レナ―タはしっかりと覚えていました。

けれどももっと嬉しかったのは、お父さんがレナ―タをわかってくれたことでした。

お父さんの手がレナ―タの腰にまわり、それから高々と陽の光が輝いている空の上まで届きそうなほど
レナ―タを抱え上げたのでした。それから、レナ―タを抱きしめてくれました。それは
この長い年月のあいだ、レナ―タが願っていたお父さんから抱きしめてもらうこと、
その通りの出来事でした。

しばらくしてから、お父さんはレナ―タを下において、じっと二人の様子を見ていたフレデリーカの方へ
向き直りました。彼女は何も言わず、お父さんはうやうやしく抱擁しました。それから
突然、お父さんはレナ―タとフレデリーカの二人を両方一緒に何度も何度も抱きしめて、
彼の頬に流れる涙をぬぐおうともしませんでした。

3人がいつまでも笑ったり、泣いたりして再会を喜んでいるのを
タラップの周りにいた人たちがみんな微笑んでみていました。

「ハロー、パパ。こちらがフレデリーカ。もうよく知ってるでしょ。とっても素晴らしい人。
もしも、もう一度結婚を考えているんだったら、彼女と結婚して。」

フレデリーカはびっくり仰天して、驚き呆れていました。
「レナ―タ、まあ、なんてことを言うの。」ベールの下から、怒ったような様子で
レナ―タを睨みつけました。レナ―タは自分の言葉に恥ずかしくなり、
言わなければよかったと、後悔し始めました。

レナ―タの父親は何も言わず、長いことフレデリーカを見つめていました。
それからレナ―タの方を向いて、まじめな顔つきでこう言いました。
「アドバイスどうもありがとう。お嬢さん。それについては後でゆっくり話すことにしよう。
予約してあるから、2人でタクシーでホテルまで先に行ってなさい。」
「どうして私たち、別々にならないといけないの?私たちと一緒にこれないの?」と
レナ―タが聞くと、お父さんは、こう言いました。
「大丈夫、心配いらないよ。私は、船から降りた子供たちを診察しないといけないのだよ。
すぐに追いつくから。約束するよ。」


黒塗りのロンドンタクシーで、街中を通り抜けて、ホテルまで行く途中、
レナ―タは景色にみとれて興奮気味でした。突然運転手が車を停めて、
道端の花屋に行き、金色の水仙の花束を買い、フレデリーカのそばの窓を開けて
何か英語で言いながら、花束をフレデリーカに渡しました。

レナ―タがしつこく運転手がなんて言ったのか聞いたので、フレデリーカはとうとう
話してくれました。「美しいご婦人のために美しい花束をどうぞ。」だって。

ホテルの部屋に着いた時、部屋は二つ用意してあり、その一つの部屋には大人のベッドと
赤ちゃん用のコットが置いてありました。レナ―タはこれを見て驚き、ガッカリし、憤りを覚えて、
床を踏み鳴らして、ひどいわ、ひどいわ、と癇癪を起しました。

フレデリーカは何も言わず、じっと椅子に座って、レナ―タが落ち着くまで待っていましたが、
やがて、こう言いました。「あなたのお父さんはね、この6年間、ずっとあなたのことを
考えて、来る日も来る日もあなたに会える日を待ち望んできたのよ。
最後に別れたときのあなたの姿をじっと心に大事におさめてね。最後に別れたときの
小さかったあなたの姿がずっとお父さんを支えてきたということなのよ。

このコットが小さくてあなたが寝られないことはすぐにお父さんにもわかるでしょう。
ここに来たら、自分の間違いにすぐ気づいて、きっとなんとかしてくれます。
お父さんにきつく当たったりしないでね。これもお父さんからのあなたへの愛情の表れだから。」

それをきくとレナ―タの苛立ちはすっと消えていきました。ついに会えたお父さんに対する
純粋の愛情の気持ちをしっかりと自分で感じ取ることができたのでした。これから先、
ずっとずっと幸せになる道が、この素晴らしい国の中にのび広がっていると
レナ―タは確信できたのでした。














by kochacmuramichi | 2020-06-11 09:43 | Comments(0)

同じタイトルで続けて書いていくことにします。引き続きお付き合いください。

by kochacmuramichi
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