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続・紅茶国C村の日々

コロナ Day82  レナ―タの物語(16)




いつもと同じように今日も過ぎていきました。
無事に。そして、特に大きな災いや朗報もなく。
それはありがたいことだったと思うことにしなくては。

C村の散歩は、6時半過ぎから4,50分。
太陽はもう傾き過ぎていましたが、
この(↓)の写真は、唯一、緑がはっきりと撮れました。
リーズ・レーン  Reads Lane という、いつもの小径です。


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その後はもうみんな夕ぐれの写真ばかり。

あんまり神々しくもないのですが、ありがたい夕陽色ということで、
明日の好天を願って、以下4枚。


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この上下2枚はクリケット場からですが、

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これより下2枚は、C村のマイルームから。夜8時半ごろ。

ターナーっていう感じになるのかな、色合いが(笑)。



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煙突がいつも目印というか、邪魔というか(笑)。

散歩から帰ったら、アンジェラさんが今日もBBO、カジュアル・プレイしましょうか?と
メッセージをくれたので、「いいえ」という理由はどこにも見当たらず、
8時から9時ちょっとすぎまで、かなり調子よくプレイできました。




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そして1時間後、外の色はこんな風に変わっていました(↓)



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昼間、午後2時ごろから(日曜日なのに)ルーシンダとSBBC(バーナム)というクラブの
オンライン試合をやりました。£3.00.47%ぐらいで、南北組7ペア中の4位でした。だめだ。
しかも、正直に記録しておくと、私はたったの一度だけ親になり(プレイして)それが
ひどいマイナス点になったので私個人の成績はなんと、なんと0%でした!
これは、ルーシンダがちょっと無理なビッド(親決めの名乗り)をしたので、
その埋め合わせで私がつられて無理して、くわしく言うと
スペードを切り札にして、11回場札をとりますよ、という宣言(ビッド)をし、結局
ダブルをかけられてマイナス6、つまり1400点を敵に奪われたから、私の成績はゼロ%になったのでした。(涙)

こういうこともある。落ち込むほどのことでもない、忘れよう、たかがゲーム、という心境だ。





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昨日作ったラザニャ、おいしかったよ。
朝ご飯が遅かったので、おなかがいっぱいになってしまいました。
作りすぎて一部冷凍。ラザニャは、これができるんですよね。



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昼ご飯前には、またまたジョー君が、グランマとビデオチャットしたい、と言ったのだそうで、
もちろん私は、大歓迎なのですが、メッセンジャーがつながっているのに、
画面の向こうのジョー君の顔が映らなくなり、どうやら別の場所で別のことをしているみたい(苦笑)。


ハンバーガーの食べっこ競争と、バスケットボールをキャッチするネットのゲームをして、
ちょっとだけ変顔ごっこをして、今日は短めのチャット・タイムでした。


ジョー君、明日からまた保育園。2歳9か月のひまわり組だそうです。
日に日に語彙が増している感じで、おしゃべりが少しずつできそうです。

今日は、パパに怒られたら泣く、と言ってました。どんな時に怒られるの?と聞いたら、
ママ(メグ)が ユーチューブを見過ぎたときと、甘いお菓子を食べ過ぎた時、と言ってました。
うーん、それは怒られてもしかたないかなぁ。


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COVID-19 Coronavirus Pandemic
Last updated: June 07, 2020, 23:13 GMT

Coronavirus Cases:7,079,023

Deaths:404,975

Recovered:3,453,491


全世界の昨日から一日の死者は3276人、そのうち100人(3桁)以上亡くなった国は、7か国で
米国370人、ブラジル454人、ロシア134人、インド261人、ペルー164人、チリ649人、メキシコ341人でした。
英国は77人、はじめて100人を切った?




レナ―タの物語 (16)


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第16章、 1944年9月 から 1945年。

ある朝ユーレクおおおじさんが言いました。「どうやら戦争が終わりかけて、学校が再開されたから、
すぐに子どもを学校へ入れた方が良さそうだ。」

いつもは意見の合わないズージアおおおばさんも、これには大賛成でした。
「とってもいいローマン・カソリックの学校があるから、申し込むことにしましょう。」

数日後、返事がきました。それは、「大変むずかしいケースですが、特別の計らいで入学を許可します」、
というものでした。ユーレクおじさんとズージアおばさんは、レナ―タがユダヤ教徒だなどと言えないことは
もちろんわかっていましたが、カトリックの礼拝やしきたりも知らないレナ―タを入学させてもらうのに、
どうしたらいいか、いろいろ考えて、結局レナ―タはプロテスタントである、ということにして願書を出したのでした。

学校側は、週2回のミサにかならず出て、できるだけ早くプロテスタントからカトリックに改宗するように、
という条件付きで入学を認めたのでした。

ズージアおばさんとはじめて学校へ行ったとき、「私立の女子の学校」という看板を見て、
レナ―タはうれしくなりました。

校長先生のマリノウスカ夫人は、レナ―タに今日だけということで、ほかの子供たちと同じエプロンを
貸してくれて、カーシアという女の子を呼び出して、教室へ連れて行くように言いました。

教室では、アルファベットの勉強をしていましたが、レナ―タはこれは全部知っていることで、
本を読むのも、得意中の得意でした。教室の先生、ダブロウスカ先生は、最初レナ―タが嘘を言っていると思い、
ひどく険悪になりました。新聞を取り出して、レナ―タに読ませたところ、レナ―タがすらすらと
大きな声で新聞を読んだので、20人いたクラスのみんなもレナ―タにびっくりでした。

それからは、レナ―タはクラスの友達にいろいろな本の話をしてあげて、
休み時間になるとみんながレナ―タの周りに集まって話をせがむのでした。

学校の授業は暗記ばかりで、レナ―タが思っていた勉強とは違っていましたが、
暗記はレナ―タも得意なので、誰にも負けることはありませんでした。

カーシアとは、同じコレジョーワ通りで家が近かったので、朝晩一緒に登下校して
とても仲良しになりましたが、ある日、一緒に学校から帰ろうとしたとき、なぜかカーシアは
ほかの子と手をつないで、レナ―タによそよそしいのでした。
なぜ?といぶかるレナ―タに、カーシアは、あなたは自慢ばかりして威張ってるから、と言うのでした。

レナ―タは、「本が読めたり暗記ができるのは、ただそうなってるだけで別に自慢してるわけじゃないわ。
カーシア、あなただって自慢ばかりしてるじゃない。」「え?」とカーシアが聞きました。
「毎日毎日、お母さんのことを得意そうに話すけど、私にはお母さんがいないのよ。」
カーシアはレナ―タの気持ちを理解して二人は元通りの仲良しになりました。

また、学校のパーヴェル神父はカトリック教徒にならないと本当の救いが得られないと言い、
ほかの子供たちもみんなカトリック教徒なので、レナ―タはユーレクおじさんとズージアおばさんに
カトリック教徒になりたいと言いましたが、これはどうしても許してもらえませんでした。
「お父さんが帰ってきたら、お父さんに聞きなさい」の一点張りでした。
レナ―タは神父の教えに従いたい一心で、毎週日曜日はカーシアの家に遊びに行くと言って出かけ、
カーシアの家族と一緒に教会のミサに通いました。そしておじさん、おばさんに内緒で
カトリック教徒になってしまいました。

あるとき、クラス担任のダブロウスカ先生の誕生日のお祝い会がありました。
クラスのみんなはそれぞれのお祝いを持っていくのですが、レナ―タはズージアおばさんにお願いして、
特別大きなバースデーケーキを作ってもらいました。材料がないときに、おばさんはずいぶん苦労して、
とても派なチョコレートでコーティングした,大きくふくらんだケーキを作ってくれました。
それを特別大事なお皿にのせて、レナ―タにかならずお皿は返してもらって、持ち帰るようにと言いました。
ケーキはきっと生徒みんなに少しずつ切り分けて食べさせてくれるでしょうから、とも言いました。

ところがダブロウスカ先生は、レナ―タが渡した見事なバースデーケーキを受け取ると、
別の場所に消えてしまい、しばらくして戻ってきたら、生徒らを解散させてもうお帰りなさい、というのでした。
ケーキも切り分けて食べさせてもらえず、お皿も返してもらえず、
レナ―タは、家に帰っておばさんからひどく叱られました。

そしてある日、レナ―タが学校から帰り、カーシアの家にお茶に呼ばれたから行ってくる、と言うと、
ユーレクおじさんとズージアおばさんが二人して、今日はお茶に来れないと伝えてから
すぐに戻ってきなさい、話があるから、といつもと違う顔つきでレナ―タに言いました。
なぜ?どうして?といぶかるレナ―タに、帰ってきたら話すから、というだけでした。

カーシアの家から戻ってくると、ズージアおおおばさんはレナ―タを固く抱きしめてから、
「レナ―タが戻ってきましたよ。」とユーレクおじさんに声をかけました。
ユーレクおじさんはキッチンのテーブルで、なにかを読んでいました。
「ユーレク、レナ―タにつたえてちょうだい。」とおばさんが言いました。

「まあまあ、そうせかさないで。」とおじさんは、おばさんに言ってから、レナ―タにこう言いました。

「今日、イギリスからはるばる手紙がきたんだよ。お前のお父さんからの手紙がね。
彼は無事、元気でいるんだよ。」

「まあ、お父さんが、とうとう家に帰ってくるの?ついに、私たちと一緒に住めるのね!
いつ帰ってくるの?これで学校の友達も私が孤児じゃないって言ってたことを信じてくれるわ。
いつ帰ってくるの?お父さん、私のこと手紙でなんて書いてるの?」

「それがね、お父さんは、ここに帰ってはこないんだよ。きみにスコットランドに来てほしい、できるだけ早く
一緒になりたいと書いてあるんだよ。」

レナ―タももちろん、ズージアおばさんの気持ちもすっかり動揺してしまいました。
レナ―タもズージアおばさんも、お父さんが帰ってきてくれることをどんなにか望んだことだったか。

「それは不可能だよ。」とユーレクおじさんは言いました。
「これからフレデリーカと連絡を取る。フレデリーカがお前をイギリスに連れて行ってくれるだろう。
彼女がうまく手はずを整えてくれるはずだ。」


「ねえ、私、今からカーシアにこのことを話しに行ってもいい?」
するとズージアおばさんが「だめ。」と言うと、
ユーレクおじさんが「いいよ、行ってきなさい。だけどすぐ戻ってくるんだよ。いいね。おばさんがもうこれからは
きみを片時も手放さず、ずっとそばできみを見ていたいだろうから。」

レナ―タがキッチンのドアから出たとき、後ろのキッチンで、ズージアおばさんが泣きだして、
ユーレクおじさんがおばさんのそばによって、慰めているのが聞こえました。

「あの子がいなくなるなんて。私の生きがいだったのに。あの子がいなくなったら、
もう私、生きててもしょうがないわ。」
「ズージア、お前が結婚した相手は、レナ―タじゃなくて、私なんだよ。」とユーレクおじさんはやさしく言いました。
「そりや、わしたちは、あの子がいなくなったら寂しくなる。だけど、わしたちはあの子を育てるには、
年を取りすぎている。あの子には父親が必要だし、あの子の父親のアーウインが生きていて、手紙が届いたことを
わしたちは、神に感謝しないといけないよ。」
「アーウインはレナ―タを取り戻せたけど、私たちには、なんにも残されてないわ。
私たちの2人の息子イエルツエックもフレッツィオも天に召されてしまって、
今度はレナ―タまであきらめなければならないなんて。もうこれ以上私はいきていられないわ。」
「そんなことはないさ、馬鹿も休み休み言うんだね。しっかり気を取り直して、
あの子のために喜んであげるんだ。お前がそばにいなければ、あの子も外国で生き続けるのは
大変な、つらいことだろうと思うが。」
「わかってます。なんとか、そうしてみます。」
「よし。なら、さっそくお祝いのお茶にしようじゃないか。レナ―タもすぐに戻ってくるだろうから。」

そこまで聞いて、レナ―タは階段を駆け下りて、カーシアに素晴らしいニュースを伝えに行ったのでした。





by kochacmuramichi | 2020-06-08 08:08 | Comments(0)

同じタイトルで続けて書いていくことにします。引き続きお付き合いください。

by kochacmuramichi
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